綿帆布生地は麻生地の合材シート同様、昭和の時代より頻繁に使用されていました。
現在でも地域によっては根強い人気を保っています。
そう考えると麻シートについでどんな合材シートより長く使われてきている逸品です。
麻シートと比較して劣る点は価格だけでしょう。下記に記すのは綿帆布シートの性質です。
- 丈夫な繊維
- 比較的耐熱
- 油に強い
- 軽い
- 扱い易い
- 簡易ではあるが撥水でもあり内部結露を起こさない程度の通気もある。
- 可燃物として処理出来る。(ただしアスファルトが多量についていてはNG)
など、様々な利点もあるますが、欠点もございます。
- 高価(麻シートと比較してしまうと高い生地ですが国内同等シートとの比較は弊社製品は半値以下です)ようするに弊社なら2枚買えてしまうという事です。
- 経年劣化の際、撥水機能が低下します。水分を含んだまま放置しているとカビが発生しやすい。
今後の需要(何故、麻シートや綿帆布シートが必要なのか!)
近年、アスファルト合材の品質管理は厳しくなりました。
現場到着までの温度低下もその一つです。
低温でも比較的硬化しない合材の開発もされているのも現状ですが、施工側はもちろん、製造側のコスト面にも温度維持は大きく左右します。
保温が維持出来ればアスファルト合材出荷時に必要以上に高温で出荷する必要がない為です。
すなわち、加熱時の燃料費が少なくて済むからです。
その為、運ぶ側(ダンプ会社)に何を要求されるのか...
保温性の高いシートです。
その合材シートは10tサイズで5万円位から高いものですと10万円弱のものまであります。
そのようなシートは
- 重く
- 扱いにくい
- 高額
上記のシート、プラント支給の場合もありますがこのシートを運送側の負担にされてはかなりの痛手ですね。
高額シートなので大事に使いたい。誰もが思うことです。
そこで必要となるのが麻シートなのです。ですが...これでも十分ではない2枚掛けをプラントで要求される事があります!
安価な麻シートを初めに敷き、高額シートをかけることによって交換するのは安価なシートだけで済むのです。
確かに二枚掛けは面倒ですがお金には変えられません。
高額シートの中には性能が発揮されない為に二枚掛け等、禁止事項にいれている製品もあります。
弊社はこの上掛けシートも比較的安価でお求めやすく性能も重視してる綿帆布に着目しました。
ではアスファルト合材の種類によってはどうですか?
粘度のある排水性の開粒、透水性などはどんなシートでも付着してしまうのです。
高額シートを直接掛ける事はお金を捨てている様なものです。
高額シートを守るために安価な麻シートを先に掛けましょう。
アスファルト合材を運搬していて疑問に感じる事はございませんか?そんなに高額シートは必要かな?
運搬して現場に到着、荷下ろしまでどれ位の時間かかりますか?
基本的に雨の時に舗装工事をしているところはありますか?
特に大型での運搬の場合、アスファルトフィニッシャーは使用していませんか?
重要!弊社が何を言いたいのか!(上記疑問、弊社の麻シート重視での見解です。)
麻シート単体で運ばない限り温度差はそれ程、ございません。
そう言ってしまうと問題発言になりますが、一体、どれ位の時間経過後に敷き均すのでしょうか?
防水性のシートは雨だけでなく風による温度低下にも役立ちますが基本、水ということでは雨の日に舗装工事をする事自体がNGでは?
でも工期問題で仕方ない時もあるでしょう。
海外では箱を覆う(外側)シートのかけ方をしますが、国内では風避け、およびシートが飛ばされない様に横の自動シートを直角にあげます(中にに自動シートで合材シートを抑える場合もあります)
シートは箱の内側にかけるのが日本です。
仮に雨が降って来た場合、シートは防水でも雨水は箱の中に溜まるだけです。
どんな意味があるのでしょうか?
防水というより、弊社としては走行時の風による温度低下の為にこの性質は必要だと考えます。
ですので完全防水はあって困る事はありませんが、風による外気からの通気だけある程度、避けられれば良いのです。
又、大きな舗装ではアスファルトフィニッシャーが使用されアイロンにはバーナーで火が点火され敷き均す時にはアイロンが加熱されます。
スコップでほぐれない様な硬さは問題ですが、実際に個人的意見になりますが私はそんな舗装の現場に携わった事がありません。
高額シートは防水、保温性を重視しますが、雨や長距離を基本としての現場を想定しての設計はあまり意味がありません。保温、完全防水性は製品(アスファルト合材)とシートの間に結露を発生させます。水分です。
舗装は水分、雨はNGそしてプラントは近場を利用するが基本だと考えます。
結露の水分はそれ程、製品に影響する量ではないと思いますが水分は水分です。
外からの防水を強調する意味がありません。
綿帆布は内部から通気を可能にし、外からは万が一の小雨の場合でも撥水いたします。
麻シートは保温性が高額シートと比較し低い為に比較的外気温が高い時に使用されるだけではありません。
現在では合材の種類によっては粘度が高く、高額シートへの付着を防ぎ長く使い続ける為のファーストシート(1枚目)としての需要がほとんどと言っても過言ではありません。
そして上掛け用として綿帆布シート。
扱い(たたむ)易く、安価な事が多くのお客様から愛用されています。
今後、何十年...道路はずっとアスファルト道路だと確信しています。
多くの道、今日、走ってきた道はどうですか?
高度成長期に施工された道路は弊社の扱う様なシートでずっと運ばれてきました。
アスファルト製品は用途に合せ増えてきましたが、今日、高額なシートで運搬した道路と過去の道路との違いはありますか?
高額なシートは必要ありません。なぜ?今まで何十年もこの方法で運搬し今の道路があるではありませんか!
明日の道路へ 「古き良き時代の合材シート上掛け用」を安心してご使用下さい。
綿帆布は麻シートに比べ保温性が高く、防水性であり結露を比較的発生させず内部からの通気もあります。そして軽量。麻シートに比べ高額ではございますがやはり根強いファンのいる古くからの合材シート「綿帆布」のシートを是非、上掛け用として一度お試し下さい。
通常大型サイズでの国内販売価格¥35,000前後ですがその半値以下です。